燃焼室の容積の求め方(三級整備士・総合の学科)
燃焼室の容積とは
燃焼室の容積は、ピストンが上死点にあるときに、ピストンの上に残る空間の容積です。問題では、圧縮比と行程容積から逆算して求めます。圧縮比の公式を、Vc について解いた形を使います。
公式と単位
Vc = Vs ÷ (ε − 1)
- Vc:燃焼室の容積〔cm³〕
- Vs:行程容積〔cm³〕
- ε:圧縮比
公式の出し方
- 圧縮比の公式 ε = (Vs + Vc) ÷ Vc の両辺に Vc をかけます。ε × Vc = Vs + Vc
- Vc を左にまとめます。ε × Vc − Vc = Vs、つまり (ε − 1) × Vc = Vs
- 両辺を (ε − 1) で割ります。Vc = Vs ÷ (ε − 1)
例題
問題行程容積 480cm³、圧縮比 9 のときの燃焼室の容積は?
解き方
- ε − 1 を計算します。9 − 1 = 8
- 行程容積を割ります。480 ÷ 8 = 60(cm³)
- 確かめます。(480 + 60) ÷ 60 = 9 で、問題の圧縮比と合います。
答え60cm³
圧縮比の公式と組で覚えておくと、どちらの向きで聞かれても困りません。
よくある間違い
- 「− 1」を忘れて、480 ÷ 9 ≒ 53.3 としてしまう。
- ε − 1 ではなく ε + 1 で割る(480 ÷ 10 = 48)。
- 求めた燃焼室の容積に行程容積を足して、答えにしてしまう(540 はシリンダ全体の容積です)。