ピストンの平均速度の求め方(三級整備士・総合の学科)
ピストンの平均速度とは
ピストンの平均速度は、ピストンがシリンダの中を上下に動く速さの平均です。単位は m/s(1秒あたりに進むメートル)です。ストロークと、エンジンの回転数から求めます。
公式と単位
v = 2 × S × n ÷ 60
- v:ピストンの平均速度〔m/s〕
- S:行程(ストローク)〔m〕
- n:エンジンの回転数〔min⁻¹〕(1分あたりの回転数)
S は m にそろえます。÷ 60 は、1分あたりを1秒あたりに直すためです。
例題
問題ストローク 90mm、回転数 4,000min⁻¹ のときのピストンの平均速度は?
解き方
- ストロークを m にします。90mm = 0.09m
- クランク軸が1回転するあいだに、ピストンは上と下で2回ストロークします。1分間に動く距離は 2 × 0.09 × 4,000 = 720(m)
- 60 で割って、1秒あたりにします。720 ÷ 60 = 12(m/s)
答え12m/s
よくある間違い
- 「2 ×」を忘れる。答えが半分の 6m/s になります。
- mm のまま計算する。2 × 90 × 4,000 ÷ 60 = 12,000 のように、1,000倍の値になります。
- 60 で割り忘れる。720 は1分間に動く距離(m)で、速さではありません。